ロジカルシンキングでは、MECEの概念が大切です。この「事実の漏れなく、ダブリなく」というルールを守るためには、練習が必要です。
まず、ツリーを作成する場合に「何処から考えるべきか」から練習をはじめて、全体を完成してからダブリの削除をしていきます。

MECE概念のルールを守るためにはどこに気をつけるべきか

●イシュー(論点)から大きな原因と結果を始めに集めて枝をつなげていく
イシュー(論点)を設定したら、まずはノートに因果関係を持っている事実に枝を使って、詳細まで書き出していきます。すべてを書き終えたら、多視点ですべての対象が網羅されているかを確認してください。
例えば、「学校に関わる」内容だった場合は、「小学校」「中学校」「高校」「大学」「専門学校」の全てが含まれているかを確認していきます。イシュー(論点)が「全ての学校に給食は必要か」で、「大学」「専門学校」を入れずにロジカルシンキングをしても、漏れがある結論になってしまうのです。
また、MECEに慣れるまでは、「最初から範囲を絞ったイシュー(論点)」を設定することも重要です。
より、結論に説得力を持たせるには、大量の事実と理由が必要となります。そのため、最初から広範囲のイシュー(論点)でMECEの練習をしても、途中で整理が困難になってしまうので、注意してください。
まずは、イシュー(論点)を大きな分類に分けて漏れがないかを確認していき、ツリーの事実や詳細に漏れがないか考えていきましょう。

●MECEのルールに沿っていないツリーの例
ここでは、MECEのルールに沿っていない漏れがある例を見て行きます。例題を見て「何が漏れているのか」一緒に考えてください。

【例題1】社内の年代別の割合を出すために従業員(社員)の年齢層を分類する(55歳が定年)
・1.10代
・2.20代
・3.30代
・4.40代

答え)50代
社員に限定していない場合は、60代・70代の警備担当者や清掃担当者も、対象にいれる必要があります。
【例題2】A商品(化粧水)が売れている理由を分類する場合に、関係ないものを1つ選ぶ。
・1.価格設定
・2.商品の効果
・3.パッケージ
・4.販売している店舗
・5.宣伝効果
・6.薬局で買える

答え)6
6.の「薬局で買える」は、他社の商品も購入条件が一緒のため、売れる理由にはなっていません。
【例題3】日本全土を分類します。漏れはありますか。
・北海道
・京都
・東京
・大阪
・鹿児島

答え)漏れがあります。
日本全土(全体)を分類する場合は、すべての都道府県が必要になるため、不足部分を追加する必要があります。
【例題4】自転車を分類した場合に、漏れはありますか。
・マウンテンバイク
・補助輪付自転車
・三輪車
・カゴ付自転車

答え)漏れがあります。
自転車と言っても「実用車」「子供用車」「スポーツ車」など幅広くあります。実用車だけに絞っても、レンタル車や配達に特化したものまであるのです。
ですから、イシュー(論点)を設定するときには、「買い物に使用する自転車」と特定しておく必要があります。

まとめ

ロジカルシンキングでは、NECEの概念及びルールである「漏れのない」視点が重要です。この漏れを無くすためには、多視点で事実を集めることが必要です。
しかし、最初から多視点で考えるのは難しいため、イシュー(論点)をある程度絞っておくことも重要になります。まずは、分類時に漏れがないかを考える練習から、始めていきましょう。