情報や商品があふれライバル企業が多い環境の中で企業が勝ち残るためには、いくら優秀な経営者であっても“直観”だけで経営できる時代ではありません。社員が一丸となれる経営戦略をロジカルシンキングでしっかり検討し社員が安心して仕事ができるような取り組みが重要です。

目次

ライバル企業にロジカルシンキングで十分な経営戦略検討

経営戦略とは“戦い”です。相手に勝つための方法であり作戦です、相手を知らずに戦うことができますか?戦いは相手の状況を十分知ることにより勝てる作戦を検討できるのです。企業における経営戦略も同じことです、ライバル企業を知らずに商売するということはどこに敵がいるのか分からずにむやみに銃を発砲しているのと同じです。ライバル企業を知るために情報を収集し、勝つための方法をロジカルシンキングで検討することが作戦であり経営戦略です。優れた経営戦略があって優秀な指揮者がいて社員は安心して仕事ができ、やりがいや働き甲斐を感じ経営も順調に成長するのです。経営を船で例えると経営理念は航海の目的地を定めた羅針盤です、航海中に台風の予報が出たら台風の方角・大きさ・強さ・スピード・到達時期などあらゆる情報を収集し、検討し判断し船のコントロールをし、安全に航海し目的地に安全に到達できるよう舵を操作しなければなりません。これが経営戦略で状況によりロジカルシンキングでスピーディーにそして正確に判断し取り組むことであり、商売をする上で経営戦略があるのは当たり前、当然のことです。

経営戦略の検討の仕方

経営戦略を立てるためには経営者の経営に対する理念やビジョンが明確に社員に示され理解されていなければなりません。経営者が南に進もうとするのに社員の進もうとする方向がバラバラでは困ります。進む方向のベクトル合わせができたことで戦いに動き出すことができるのです。経営戦略は経営理念を実現するための大事な方法で検討の仕方もいろいろありますが経営戦略は経営者だけが考えるのではなく組織としての戦略にすることで衆知を集めることもでき、戦略内容が末端まで伝わりトップと現場が目標に対し同じ思いで進むことができます。経営戦略は組織の長を集め情報集収集から自社の強みや弱みを分析するためロジカルシンキング手法で検討させ、それぞれに対する戦略会議を開き、分析結果に基づく戦略に対し意見を聞き修正しながら組織全体としての戦略に仕上げ、その戦略を末端まで理解させることです。効果的な戦略にするためにはターゲットとする顧客層を明確にし、徹底的に浸透させることも一つの方法です。的を絞ることで他社に負けない自社の強みをどのようにアピールし販売拡大に生かせるか、また他社と比較して劣っているところが分かれば改善・改良を検討でき他社以上のものに変えることもできます。

 

新規顧客よりリピーター増やすための方法をロジカルシンキングで検討

会社の利益を上げるためにはリピーターを増やすことです。新規顧客を増やすことも大事ですが、いかにしてリピーターを増やすことができるかを考えた方が効率よく利益を上げることができます。そのためにはロジカルシンキングでリピーターを増やす最善策を検討し実行することが大事です。

リピーターと新規顧客との利益の違い

同じ商品の購入ではリピーターも新規顧客も利益は同じです。しかしリピーターは何度も購入してくれる顧客で、新規顧客は1回で買うのをやめるかもしれません。一定期間内で利益が多く出るのはリピーターだとわかります。そうならば新規顧客を増やせば利益を増やせるのではないかと考えますが、ここで大事なことは商品からの利益だけではなく会社としての利益ということで考えなければなりません。例えば半年の中で利益を高めるためにどうしたら良いかをロジカルシンキングでしっかり検討してみることです。リピーターは何度も購入しているのでPRにそんなに費用をかけなくても他の商品も含め再購入してくれますし、場合によっては新しい顧客を紹介してくれることもあり得ます。しかし全く購入経験のない人に目を向けさせるには販売戦略として人員を増加して店頭や街頭でのPR活動やテレビや新聞折り込みチラシ、車内広告やポスターなどで販促活動を実施し多くの人を注目させ関心を抱かせ、購買意欲を引き出さなければなりません。販促活動の費用対効果が目標通り達してくれれば良いですが大変困難なのが実態です。顧客一人当たりにかかるコストは新しい顧客の方が圧倒的に多くなります。会社として安定した利益を確保するには新しい顧客の獲得よりもリピーターを増やせば増やすほど利益が増えます。

リピーターの意識を高める工夫

新規顧客よりリピーターの方が利益を増やすと分かっても、無策ではせっかくのリピーターが増えるどころか減ってしまいます。リピーターにもこれまでよりもっと良いリピーターになってもらえるよう工夫する必要があります。工夫とはこれまでより多く購入してもらう、違った商品も合わせて購入してもらう、友人や知人を紹介してもらうなどが考えられますが、ここにしかない商品というものを創ることも大事です。そのためにはロジカルシンキングで魅力ある商品の開発や効果的なフォローアップ方法をしっかり検討し実行することです。フォローアップするために欠かせないのは顧客管理です、購入履歴などデータベース化し効果的に継続した活用を図る必要があります。リピーターの意識を高めるためには選ばれた客であると認識してもらえるような、特別なイベントの招待状や特別客だけしか購入できないプレミアム商品などの企画で特別感を持たせ心をくすぐる内容が効果的です。これまでよりさらに商品だけでなく担当者や会社のイメージに対し、好感を持った親密なリピーターに変えていくことができます。会社や店舗を訪れるリピーターには特典がある会員カードなど作成し再訪問を促し、好みがわかる様になればコミュニケーションも増え親近感もさらに深まり、新しい顧客を紹介してくれることにもつながりますので、いろいろな工夫をロジカルシンキングで検討することが必要となります。

まとめ

企業としてライバルに打ち勝ち発展を維持していくためには、微調整をしながらも一貫した経営戦略に基づいて展開していかなければなりません。経営戦略で結果を出すためには、経営者の思いを社員に周知し、理解させ全社員が同じ目標に向かって進まなければ十分な効果が望めません。効果がでる経営戦略にするために社員の能力や意欲を十分に引き出しやりがいのある戦略や達成感のある戦略として全社一丸となって取り組む必要があります。

会社の利益を安定して確保するための優良なリピーターでも、その後購入して失敗したと思わせるようなことがあったら、それでリピーターは離れてしまいます。そうならないようにリピーターには信頼感と親近感、そしてちょっと特別感が味わえる継続したフォローが大事になります。