ロジカルシンキングの持ち主、いわば論理的思考のできる人は、一般的に考え方が前向きであると言われています。「そんな事言い切れるわけないでしょう」と思われがちですが、案外理に適っています。

ロジカルシンキングでは、目標を定めたら、その目標が達成できる手段を考え、その根拠や証拠を集める・・・というように頭の中は「なぜ?」「どうして?」とその答えを探す事でいっぱいです。これはすなわち「論理的思考の中に感情の入り込む余地が無い」という事です。「もう駄目だ」や「大丈夫だろうか」のような根拠のない不安や感情が湧いてくることが無いほどに、物事を前に進めようとしかしていない、そういう意味で「前向き」であるという論理は十分成り立ちます。

いうなれば、不安や恐怖の感情を寄せ付けないようにロジカルシンキングが精神をプロテクトしているという考え方もできるのではないか・・・、と言う事で、今回は一見最も対局にあるような、うつ病などの精神疾患とロジカルシンキングについて、考えていきます。
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根拠のない不安

私たちは毎日何らかのストレスにさらされています。特に重要ポストに就くビジネスパーソンにとっては、自分の選択が会社の損益を左右するような局面で様々なものと戦っているわけですから、その圧迫感はすさまじいものであると推測します。

仕事でミスをしたり、プライベートで嫌なことが重なったり、ストレスの原因がはっきりしていて「何もする気が起きない」という場合、これは正常な精神状態だと言えます。しかし「気分の落ち込んでいる原因が自分でわからない」場合、これはうつ病などの精神疾患を疑わなければなりません。そうなると、拠り所の無い不安や怒りから、「周りの全員が自分の悪口を言っている」「自分は生きる価値が無いので死んだ方がましだ」という、全く根拠のない事を考えてしまう場合があります。
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イラショナルビリーフ

「こんな拷問を受けるなら」が前につくなら、その後の「死んだ方がましだ」は、理には適っています。しかし「生きる価値がない」かどうかも不確定なら、だから「死んだ方がまし」は、論理的に「全くましではありません」よね。このように、非論理的な思い込みを、心理学における論理療法では「イラショナルビリーフ」と呼びます。

例えば、「犬は動物である」→「シーズーは犬である」→「シーズーは動物である」という三段論法は、正常なロジカルシンキングです。しかし正常な精神ではない時、物事の結論に推測や疑問を加えて分析する余裕がありませんから、「犬は動物である」→「シーズーは犬である」→「犬はシーズーである」という間違ったロジックを立てる場合があり、意外に自分が発している内容が間違っていると気づける人は少ないようです。

心理学では、このイラショナルビリーフを、カウンセラーと1つずつ論理的に分析して思考を修正する事で治療します。この方法を認知療法と言います。
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最後に

人はみな不完全で、失敗はするは落ち込むはで、てんやわんやです。

しかし無理をして、心を圧迫し続けるといつか反動が起こります。そんな時はロジカルシンキングで、今自分が思う事は論理的に間違えていないか自問自答しましょう。そうする事で思考がいったんリセットされ、感情が思考を占拠する事はなくなります。そういう意味でロジカルシンキングはうつから精神を守っていると言っても過言ではありませんね。

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